コロナ時代の野球は「異端力」 二刀流・大谷翔平の挑戦
大リーグで生きる(1)
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異端であれ――。大谷翔平(日本ハム―エンゼルス)の投打二刀流にはイチロー選手(オリックス―マリナーズなど)の振り子打法同様、最初は懐疑の目が向けられていた。常識の壁を破る莫大なエネルギーが、世界にはばたく力となり、世界を変えていく。「異端力」こそ、新型コロナウイルスによって、変革を迫られる時代を生き抜くためのキーワードかもしれない。
「翔平、ちゃんと打て。これじゃ二刀流なんてできないぞ」
大谷に厳...
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新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が遅れていた大リーグが、7月23日、いよいよ開幕する。レギュラーシーズン60試合は1870年代以来の短いシーズンとなる一方、7月まで4カ月弱開幕がずれ込んだおかげで、大谷翔平が2年ぶりに開幕から二刀流に復帰する。今季大リーグでプレーする日本選手は9人、いよいよ熱い夏が始まる。(この連載は本編5回、ビジュアルデータ1回、番外編3回で構成します)
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