医療系VCが20億円新ファンド、英国中心に投資

2020/7/2 11:42
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医療系ベンチャーキャピタル(VC)のメディカルインキュベータジャパン(MIJ、東京・港)は、バイオ分野の有力スタートアップに投資するファンドを新設した。日本新薬鳥居薬品がそれぞれ10億円ずつ出資し、1日から運用を始めた。英国やイスラエルを中心に、新薬開発やデジタル技術を使った健康管理に取り組むスタートアップにお金を投じる。

英国にはオックスフォード大やケンブリッジ大など世界トップランクの研究実績を持つ大学がいくつもある。イスラエルはスタートアップの育成を国家戦略と位置づけ、特に医療関連に強みを持つ。MIJはそれぞれの地域の協業相手を通じ、スタートアップとの関係を築いてきた。ファンド創設をきっかけに、日本市場への参入や日本企業との提携も促す。

出資元の企業を今後も募り、最終的に50億円規模のファンドに育てる考え。データサイエンスと人工知能(AI)を組み合わせた新しい医療・健康関連技術の実用化を支える。

世界最大のスタートアップ先進地域は米シリコンバレーだが、企業価値がほかの地域に比べて割高になっていることなどを考慮して英国とイスラエルに照準を絞った。

MIJは医療に特化した独立系のVC。今回のファンドは2つ目だ。第1号は日本企業を含む、再生医療やゲノム編集に取り組むスタートアップを対象に投資するファンドだった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、医療分野の技術革新や新サービスは今後、さらに広がる見通し。欧州やイスラエルにも提携先を広げ、有望市場での投資効率を高める。

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