養殖自動化などのリージョナルフィッシュ、2億円調達

2020/7/2 11:35
保存
共有
印刷
その他

京都大学などの研究者によるスタートアップで、水産物の品種改良や養殖の自動化を手掛けるリージョナルフィッシュ(京都市)はベンチャーキャピタル(VC)のビヨンドネクストベンチャーズ(東京・中央)や荏原などを引受先とする第三者割当増資により約2億円を調達した。

リージョナルフィッシュは京都大学や近畿大学などの研究者らにより2019年に設立された。魚の成長スピードを速めたり、収量を増やしたりする品種改良には数十年かかるといわれ、農産物や畜産物に比べて進んでいないとされる。同社は数年で品種改良する技術開発を目指しており、従来は30年程度かかっていた魚の品種改良を、同社の技術を活用して2年で実現した例もある。今回調達した資金で対象の魚種を広げる。

同社は海水魚を陸上のいけすで育て、温度やエサやりなどを自動で管理する「スマート養殖」システムの研究・開発も進めている。荏原と資本業務提携を結ぶことで、同社が持つ熱制御などの技術を生かした養殖の省力化・自動化を加速させる。

リージョナルフィッシュは世界のタンパク質不足の解消や日本の水産業再興・地域の産業創出、陸上で養殖することで海洋汚染の防止を進めることで、国連が定める「SDGs(持続可能な開発目標)」の達成に寄与することを目標に掲げる。今後は養殖を中心とした水産事業者や企業、行政、金融機関などとのオープンイノベーションによる研究開発に取り組む方針だ。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]