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テスラ時価総額22兆円、トヨタ超え自動車首位に

(更新)

【シリコンバレー=白石武志】米電気自動車(EV)メーカー、テスラの株価上昇が続いている。1日の米国市場で時価総額は一時2105億ドル(約22兆6000億円)となった。日本市場の1日終値ベースで21兆7185億円だったトヨタ自動車を抜いて自動車メーカーで世界首位になった。

環境・社会・企業統治を重視するESG投資の広がりを追い風に、テスラの株価は過去1年で5倍近くに伸びた。1日の米国市場でテスラ株は取引時間中に一時1135ドル33セントを付け、上場来高値を更新した。

テスラは2019年に中国・上海の新工場が稼働し、米中の2大市場で現地生産体制が整った。21年にはドイツのベルリン郊外でも新工場の稼働を予定する。同年中に年産能力は現在の1.4倍の100万台に達し、量産車メーカーの仲間入りを果たす見込みだ。

テスラは電動化や自動運転など「CASE」と呼ばれるクルマの次世代技術を先取りしており、将来の成長への期待が株式市場の評価につながっている。同社が時価総額で従来型メーカーであるトヨタを上回ったことは、自動車産業の変化を象徴するものだ。

一方、足元の株価については、過熱感を指摘する向きもある。

テスラは2019年末に中国・上海市でEV工場を稼働させた=ロイター

テスラの19年の年間販売台数は約36万7500台と、19年に世界で1074万台を販売したトヨタとは30倍近い開きがある。中国ではEVなどの新エネルギー車の市場拡大が見込まれているが、テスラ株については「米中関係の悪化の可能性を十分に織り込んでいない」といった声もあがっている。

テスラは19年7~9月期以降、3四半期連続で最終黒字を確保しており、機関投資家が運用の際に参照するS&P500種株価指数に採用される可能性が高まっている。インデックス投信に組み込まれることで米国で拡大するパッシブ運用の資金が流入するとの思惑も株価を押し上げる要因になっている。

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