山のぼせを自認 ふくや会長「山笠延期でも忘れない」

2020/7/1 21:34
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博多の夏の伝統行事「博多祇園山笠」が新型コロナウイルスの影響で開催延期となった。山笠が生活の一部となっている博多の男衆は今夏をどう過ごすのか。山笠に夢中の「山のぼせ」を自認するめんたいこの老舗「ふくや」の川原正孝会長に思いを語ってもらった。

ふくやの川原会長は山笠の手拭いで作られたマスクを着けて過ごしている(1日、福岡市博多区)

――山笠が新型コロナの影響で延期になりました。

「7月には感染拡大が落ち着くだろうと思っていたが、非常に残念。疫病退散の行事なので実施すべきだと考えたこともあったが、新型コロナの感染を徹底的に抑え込むためには仕方がない」

――ご自身の山笠との関わりは。

「父(ふくや創業者の川原俊夫氏)は1948年に中洲で商売を始め、49年の中洲流(ながれ)の結成にも携わった。50年の山笠の集合写真には父に抱かれた0歳の私も写っている。関西の大学に通っていた学生時代や銀行に勤めていた時も参加し続け、ほとんど欠かしたことはない。山笠はまさにライフワークだ」

「山笠では、若者が大人たちから言葉遣いなどを事細かに教わる。その若者たちが成長して次の世代を指導することが脈々と繰り返されてきた。ふくやでは私だけでなく、社長や相談役、社員約20人が参加している」

――例年と比べて変化はありますか。

「例年、6月1日から着ている長法被が今年は着られない。法被は正装であり、福岡市内にいる時は仕事や様々な会合も法被で通してきた。今年は知人が山笠の手拭いでマスクを作ってくれたので、これを6月1日から着けている」

――山笠のない夏をどう過ごしますか。

「延期になっても山笠を忘れることはない。山笠に出られるように仕事をきちんとこなして体調を整え、いつも通りの生活を続けていく。流の打ち合わせなどがないのは寂しいが、7月15日には櫛田神社に足を運ぼうと考えている」

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