コロナ感染再拡大、警鐘相次ぐ 米は新規感染が最多に

2020/7/1 22:00
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新型コロナウイルスの感染再拡大への警鐘が相次いでいる。6月30日の新規感染者数が最高を更新した米国では、国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長が「1日10万人を超えても驚かない」と発言。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長も29日、「終息に近づいてさえいない」と対策強化を呼びかけた。

ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、米国の30日の1日あたりの新規感染者数(7日移動平均)は初めて4万人を超え、2週間前の約1.8倍となった。ファウチ氏は同日の米議会証言で「いくつかの地域で条件を満たさず、急いで経済活動を再開している」と懸念を示し、慎重に行動制限などの緩和を進めていくよう求めた。

米疾病対策センター(CDC)は経済再開の判断指針として、新規感染者数の減少のほか、PCR検査の陽性率や集中治療室(ICU)使用率など6指標を設けている。指針には罰則はなく、独自の判断で経済再開の判断をしてきた州が多い。

感染再拡大の懸念の広がりを受けて、米メディアによると、少なくとも17州が30日までに経済再開の休止や営業制限を決めた。各州が重視したのがPCR検査の陽性率とICU使用率だ。

陽性率はアリゾナやフロリダなど9州が足元でCDCが経済正常化の条件とする10%を超す。なかでもアリゾナは24%と突出しており、デューシー知事は29日にバーやスポーツジムなどの営業停止を再び命じた。

ICU使用率も10州がCDC基準の70%未満を上回る。アリゾナやジョージアなどは使用率が8割に近づき、医療崩壊リスクも浮上している。

30日時点でCDCの経済正常化の基準をすべて満たすのは、北東部のニューヨークとニュージャージー、コネティカットの3州。他州の感染拡大を考慮し、ニュージャージー州は29日、店内飲食の再開の延期を発表した。ニューヨーク市のブロードウェー劇場街も年内の営業再開を断念した。

感染の再拡大に歯止めがかからなければ、経済再開と感染抑制をめざす戦略が頓挫し、失業や倒産の急増を招く。WHOのテドロス氏は29日の記者会見で、感染者の割り出しや追跡調査の重要性などの徹底を各国・地域に改めて求めた。

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