テルモが「デジタル薬」開発へ、糖尿病をアプリで治療

2020/7/1 16:22
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テルモは1日、医療スタートアップのMICIN(マイシン、東京・千代田)と提携し、糖尿病を治療するスマートフォンアプリの共同開発を始めたと発表した。患者が血糖値や食事、服薬などの情報をアプリに入力すると、生活習慣の改善アドバイスを自動返信する。テルモは数年以内に発売する考えで、糖尿病関連事業の強化につなげる。

テルモの糖尿病治療用のパッチ式インスリンポンプ

「デジタル薬」や「治療用アプリ」と呼ばれるスマホアプリを共同開発する。デジタル技術で病気の自己管理や医師の診察を補い、治療効果を高めることを狙う。発売に向けては薬事承認の取得も視野に入れる。

テルモは糖尿病領域で血糖測定器やインスリンポンプなどの製品を手掛け、年間売上高は約200億円。スマホアプリを加えることで、より幅広い場面で糖尿病の治療を支援できるようにする。アプリと血糖測定器などを組み合わせて販売したり、機能を連携させたりする使い方も検討する。

デジタル薬の活用は米国で先行しているが、日本も実用化段階を迎えた。医療スタートアップのCureApp(キュア・アップ、東京・中央)が開発した禁煙治療用アプリは6月19日、厚生労働省から薬事承認の内定を受けた。糖尿病向けのデジタル薬は、アステラス製薬も米企業と提携して日本やアジア地域での販売を計画している。

国内には糖尿病患者が予備軍を含めて約2000万人いるとされる。医療費増大の要因の一つとなっており、スマホアプリなどデジタル技術の活用による治療の効率化が期待されている。

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