渋沢栄一のアンドロイド完成、埼玉・深谷市で3日公開

2020/7/1 14:49
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埼玉県深谷市は同市出身の実業家、渋沢栄一のヒト型ロボット(アンドロイド)が完成したと発表した。70歳ごろの渋沢が洋装で講演している姿を再現した。市内の渋沢栄一記念館で3日から一般公開する予定で、渋沢の思想を多くの人に広めつつ、同市の観光の目玉の一つに据える。

渋沢が論語の精神を重んじた「道徳経済合一説」について、大正12年(1923年)に実際に話したとされる内容を約8分間にわたり講演する。肉声を参考にして製作した音声で、まばたきしたり、手を動かしたりしながら語りかける。身長は渋沢と同じ153センチメートル。

同市出身のドトールコーヒーの鳥羽博道名誉会長の発案で製作が決まった。鳥羽名誉会長は6月30日の記者会見で「肌のシミもあり、ほとんど人間と変わらない。ずいぶん精巧にできていて素直に喜んでいる」と話した。製作費と維持管理費などとして1億円を寄付した。

製作はロボット開発のエーラボ(東京・千代田)が手掛けた。技術指導にあたった大阪大学の石黒浩教授は「生身の体に近い存在感があれば、多くの人が影響を受けると思う。アンドロイドでよみがえり、挑戦する人に良い影響を与えられたら」と語った。

渋沢は今年、生誕180年を迎える。深谷市の小島進市長は「渋沢の考え方や思いが1人でも多くの人に伝えられたら、うれしい」とした上で、「来年はNHK大河ドラマも始まる。もっと盛り上げていきたい」と述べた。

新型コロナウイルスの感染を防止するため、入館は原則として事前予約制にする。アンドロイドは1日に8回講演する。80歳ごろの渋沢の姿を再現したもう1体のアンドロイドは2022年春に旧渋沢邸「中の家(なかんち)」で公開する予定だ。

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