豪、新防衛計画に20兆円 中国をけん制

2020/7/1 14:04
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【シドニー=松本史】オーストラリアのモリソン首相は1日、10年間で2700億豪ドル(約20兆円)を投じる防衛戦略を発表した。新たな対艦ミサイルの導入などを進める。インド太平洋地域で台頭する中国をけん制する狙いがある。

1日、防衛戦略についてスピーチするモリソン氏=AAP

海洋での防衛能力を増強するため、射程約370キロメートルの対艦ミサイルを米国から購入するほか、極超音速兵器の開発にも投資する。また、豪紙オーストラリアンは海軍を中心に約800人の人員増強も行うと報じている。

モリソン氏は1日のスピーチで中印国境の係争地や南シナ海に言及し「インド太平洋地域が、(各国の覇権)競争の中心地となっている」と指摘した。そのうえで「より危険で秩序を欠いた新型コロナウイルス後の世界に備える必要がある」と訴えた。

背景には中国への強い警戒感がある。中国は南シナ海への海洋進出に加え、豪州が裏庭と位置付ける南太平洋の島しょ国にも影響力を拡大している。中国による豪州への内政干渉疑惑に対する国内世論の反発も強い。

シドニー大学米国研究センターのアシュリー・タウンシェンド局長(安全保障)はモリソン氏のスピーチについて「非常に強硬に豪州が(中国を)『抑止する必要がある』と訴えるものだった」と指摘した。

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