Google、眼鏡型端末の開発会社を買収

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北米
2020/7/1 6:07
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【シリコンバレー=奥平和行】米グーグルは30日、眼鏡型端末の開発を手がけるカナダのスタートアップ企業、ノース(オンタリオ州)を買収したと発表した。グーグルは2013年に眼鏡型端末「グーグルグラス」を発売しており、ノースの人材や技術を取り込んで成長が見込まれる拡張現実(AR)の製品を強化するとみられる。

米グーグルはカナダのノースを買収しハードウエア事業を強化する(19年1月、米ラスベガス)

買収金額は明らかにしていないが、カナダのグローブ・アンド・メールは1億8000万ドル(約190億円)と報じている。米メディアなどによると、ノースは現在までに米インテル系のベンチャーキャピタル(VC)などから2億ドル近い資金を集めた。買収金額はこれを下回る形になる。

グーグルは13年にグーグルグラスを限定発売し、スマートグラスなどと呼ぶ眼鏡型端末が注目を浴びるきっかけとなった。ただ、価格が1500ドルと高かったことに加えてプライバシー侵害との指摘が相次いだこともあり、15年に販売を中断した。17年からは法人向けの製品として再開し、工場や部流センターなどを運営する企業に提供している。

ノースは12年に発足し、19年に眼鏡型端末「フォーカルズ」を発売した。グーグルグラスなどと同様、利用者の視界に様々な情報を映すことができる一方、通常の眼鏡に近い形状を実現した。ただ、価格や機能がネックとなり販売は苦戦しているとの見方が出ていた。グーグルの傘下に入るのにあわせ、現行機種などの開発や販売を終える。

眼鏡型端末はグーグルが法人向けに販売を続けているほか、米マイクロソフトは「ホロレンズ」を提供している。米アップルも眼鏡型端末を開発しているとの見方が出ており、5月には仮想現実(VR)やARに対応した映像配信技術の開発を手がける米ネクストVR(カリフォルニア州)を推定1億ドルで買収した。

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