米国務長官、イラン武器禁輸延長を呼びかけ 安保理で

イラン緊迫
2020/7/1 3:35
保存
共有
印刷
その他

ポンペオ米国務長官はイラン核問題についての安保理会合に出席した(30日、ニューヨーク)

ポンペオ米国務長官はイラン核問題についての安保理会合に出席した(30日、ニューヨーク)

【ニューヨーク=吉田圭織】ポンペオ米国務長官は30日、国連安全保障理事会の会合に出席し、10月に期限が切れる対イランの武器禁輸を無期限で延長するよう呼びかけた。米国はこのほど決議案を理事国に配布し、採択できなければ全ての対イラン国連制裁を復活する手続きを発動すると警告している。

「イランはロシア製の戦闘機を購入できるようになり、リヤド、ニューデリー、ローマやワルシャワなどの都市に照準が合う」とポンペオ氏は警告した。サウジアラビアの石油施設攻撃にイランが関与したと国連が判断したことを受け、「期限前からイランは武器禁輸に違反している。措置が撤廃されたらどのような行動をとるか想像してみよ」と強調した。

過去の安保理決議で定められたイランの武器禁輸は2015年のイラン核合意を受けた決議で5年間延長され、今年10月18日に同措置が切れることになっている。

一方、イランのザリフ外相は「期限の変更に向けた行為は決議違反に相当する」と反発し、「新たな規制が出れば、米国や米国を支援したものは責任をとることになる」と警告した。拒否権を持つ中国とロシアの国連大使は米国提案の武器禁輸の延長決議に反対すると述べた。

国連制裁の復活を巡っては、核合意参加国の英仏独中ロが米国に手続きを発動する権利はないとの見解を示した。欧州連合(EU)のスコーグ国連大使は「米国は18年5月に合意離脱を発表後、同枠組みの会合や活動に参加していない」と指摘した。欧州勢は核合意が崩壊したらイランが核開発に乗り出すことを懸念している。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]