サンデンHD、車部品低迷で私的整理へ 負債1648億円

2020/6/30 20:35
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サンデンHDは東証1部上場で車のエアコン部品などを手掛ける。自動車大手の系列には属さない独立系メーカー

サンデンHDは東証1部上場で車のエアコン部品などを手掛ける。自動車大手の系列には属さない独立系メーカー

自動車向け空調部品のサンデンホールディングス(HD)は30日、私的整理の一種である事業再生ADR(裁判以外の紛争解決)制度の利用を申請した。負債残高は1648億円で、取引先の金融機関に借入金の返済を一時停止するよう求めている。新型コロナウイルスの感染拡大で部品事業が低迷し、資金繰りが悪化していた。

国の認定を受けた第三者機関、事業再生実務家協会に事業再生ADRの手続きの利用を同日に申請して受理され、群馬銀行など一部の取引銀行に説明を始めた。7月から債権者会議を開き、12月までに再建計画をまとめる見通しだ。

サンデンHDは東証1部上場で車のエアコン部品などを手掛ける。自動車大手の系列には属さない独立系メーカーだ。2020年3月期の連結決算は、売上高が前の期比25%減の2048億円、経常損益が97億円の赤字(前の期は5億6400万円の黒字)だった。

独フォルクスワーゲン(VW)や独ダイムラー、ホンダなど約60社に部品を納める。売上高の4割が欧州市場向けだ。欧州事業では排ガス規制の強化が響き、ガソリン車向けの空調部品の販売が減り、新型コロナの需要減も重なって資金繰りが悪化した。24年3月期までに全従業員の約2割にあたる2400人を削減する方針を示していた。

事業再生ADRは過剰債務の企業の問題を解決するために、裁判所が関与しない私的整理の一環として07年に導入された。民事再生などの法的整理と違い、対象債権は金融債権に限られる。

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