神奈川県内路線価、1.1%上昇 JR横浜タワー最高地点

2020/7/1 11:00
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JR横浜タワーのある地点が路線価の県内最高地点となった

JR横浜タワーのある地点が路線価の県内最高地点となった

東京国税局が1日発表した神奈川県内の2020年の路線価(1月1日時点)は、平均で前年比1.1%上昇した。上昇は7年連続で、08年以来初めて1%を超えた。県央地域でも横ばいから上昇に転じる動きが出てきた。

税務署管内ごとの最高路線価は17地点中15地点で上昇した。横ばいは2地点、下落は6年連続でゼロだった。

上昇率が最も高かったのは、横浜駅西口バスターミナル前通りの34.5%で、東京国税局管内で最も高い上昇率となった。同駅では6月に「JR横浜タワー」が開業。商業店舗や企業の集積がさらに進み、前年の上昇率(13.3%)を上回った。

1平方メートル当たりの最高路線価もJR横浜タワーの地点で1560万円だった。これまでは同じ通り沿いの高島屋横浜店が最高地点だったが、約40年ぶりに入れ替わった。

JR東日本は横浜タワーから歩行者デッキで直結する商業ビルを合わせて開業。同所は上昇率が2番目に高い、市道高島台107号線(鶴屋橋北側)に近く、相乗効果で地価を押し上げている。

19年に最高路線価が横ばいだった4地点のうち、相模大野駅北口駅前広場通り(相模原市)と本厚木駅北口広場通り(厚木市)が上昇に転じた。

神奈川県不動産鑑定士協会の坂本圭一会長は「単なる商業の集積ではなく、住宅と一体となった開発に需要が多い」と分析する。本厚木駅前では21年にマンションや商業施設の複合ビルが完成する。相模大野駅では19年に閉店した伊勢丹相模原店の跡地を、野村不動産が「住宅を中心とした複合用途」に再開発予定だ。

最高路線価が横ばいだったのは2地点で、横須賀中央駅前通り、平塚駅北口広場通りだった。

路線価の上昇は商業価値の高いエリアが中心となったが、新型コロナウイルスの影響で商業施設は客足が低迷した。坂本会長は「政府などの支援もあり商業地は下がるにはいたっていない。賃料の引き下げや、空室率が上昇すれば地価にも影響するだろう」と指摘する。

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