埼玉県教委、公立高校入試の出題範囲縮小
埼玉県教育委員会は30日、新型コロナウイルスの影響で約3カ月間休校していた県内の中学校に配慮し、2021年2月に実施する公立高校入学試験の出題範囲を縮小することを決めた。県教委が出題範囲を変更するのは初めてという。7月上旬に出題範囲の詳細を公表する方針だ。
県教委によると、主要5科目の全てで範囲を縮小する。各校は6月から学校を再開し、夏休みの短縮などで授業時間を確保しながら、学習指導要領に沿って授業を進めている。ただ、入試がある2月末までに学習が終わらない可能性があるため、3年生の学習内容の一部を出題範囲から外すことにした。
入試で考慮する調査書の取り扱いも変更する。3年生の時に大会などに出場できなかった生徒は1.2年生時の大会の成績に点数を加算。生徒に不利益が生じないようにする。県教委高校教育指導課は「中学生が不安を抱くことなく、入試に臨めるよう対応したい」としている。

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