ANA、創業時ヘリを新訓練施設に移設

2020/6/30 17:45
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全日本空輸(ANA)は30日、同社の前身の日本ヘリコプター輸送が創業時に使用していたヘリコプターを従来設置していた研修施設から新訓練施設に移設する作業を公開した。作業は日本通運が担当。総合訓練施設「ANA Blue Base」(東京・大田)に運ばれた機体はクレーンでつり上げて搬入され、同施設内の2階通路に据え付けられた。

移設作業中のヘリコプター。機体正面には後のANAの社章のデザインの元になったマークがあしらわれている(30日、東京・大田)

搬送された機体はメインローターなどが組み付けられ施設2階のコンコースに展示された

機体は米ベル・エアクラフト(現ベル・ヘリコプター)製で、日本ヘリコプター輸送が創業時の1952年12月25日に購入した2機のうちの1機。宣伝飛行や遊覧飛行、農薬散布、報道、救命活動などに使われた。日本ヘリコプター輸送はその後、定期航空運送事業に進出し57年12月に全日本空輸に社名変更した。

機体は70年まで使用され、東京交通博物館に寄贈された。その後2008年に創業の精神や安全の象徴としてANAに返還され、研修施設に展示されていた。

19年にグループの新たな訓練施設としてANA Blue Baseが完成。新施設に移されることが決まった。移設に携わった整備士で社内専門性認定制度の最高位に認定されている伊藤剛氏は「グループが分社化しながら拡大する中、創業期を知る人は少なくなっている。(展示を見て)本体が日本ヘリコプター輸送から始まったということを再認識してもらえれば」と話した。

(井沢真志)

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