山梨県内の路線価0.5%下落 8年連続で下げ幅縮小

山梨
2020/7/1 11:00
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山梨県の最高路線価は5年連続で上昇した(甲府市丸の内1丁目の甲府駅前通り)

山梨県の最高路線価は5年連続で上昇した(甲府市丸の内1丁目の甲府駅前通り)

東京国税局が1日発表した山梨県内4税務署(甲府、山梨、大月、鰍沢)の2020年の路線価(1月1日時点)は、平均で前年比0.5%下落した。下落は28年連続。人口減少地域を中心に下落が続くが、下げ幅は前年より0.6ポイント縮まり、8年連続で縮小した。県内の最高路線価は5年連続で上昇した。

路線価は相続税や贈与税の算定基準となり、主要道路に面した1平方メートル当たりの標準価格を示す。

県内4税務署のうち、最高路線価が上昇したのは甲府のみで、ほかの3地点は横ばいだった。県内の最高路線価は甲府市丸の内1丁目の甲府駅前通りで、1平方メートル当たり27万5千円だった。前年に比べ1.9%上昇したが、上げ幅は前年比横ばいだった。

残る3税務署のうち、鰍沢管内は6年連続の横ばいだった。山梨管内の最高路線価は3年連続、大月管内は4年連続の横ばいだった。

調査を統括した山梨県不動産鑑定士協会の小川和彦氏は甲府駅前について「1月までは飲食店などに客が集まり、貸店舗の賃貸需要が増大した」と指摘。21年春には旧山交百貨店の跡地にヨドバシカメラが進出を予定しており「開業後に周辺の飲食店を含めて人が集まれば上昇要因になり得る」との見方を示した。

ただし「新型コロナウイルスの影響でホテルの稼働率が低い状態が今後も続けば、新たな宿泊施設の進出による土地需要は小さくなり、先々の下落要因になり得る」と指摘した。

また、横ばいだった鰍沢管内について「現状で最高路線価の下落は考えにくいものの、需要マインドは下がっており、上昇するほどの力強さがない」と分析。特に「県南西部の南部町や身延町など人口減少が続く地域は価格が大きく下がった地点もある」とした。

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