古河ロックドリル、削岩機の作業工程を全自動化

2020/6/30 16:29
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古河機械金属子会社の古河ロックドリル(東京・中央)は作業工程の全自動化を実現したトンネル工事向けの削岩機を発売した。山間部などのトンネル工事で火薬を仕掛ける穴を掘るための削岩機で、位置決めからせん孔(穴開け)までを自動化した。初心者1人でも作業が進められるようになり、熟練技術者が不足する問題の解消につながるという。

古河ロックドリルは自動で岩盤に穴を掘る削岩機を発売した。

新たに発売した「J32RX-Hi ROBOROCK(ロボロック)」は一般にドリルジャンボと呼ばれる移動式の機械。岩盤に発破用の火薬を仕掛ける穴を掘るために使う。一度の発破で前進する距離は通常2~4メートル程度で、その際に100以上の穴を開ける必要があるという。

「ロボロック」はドリルの位置を決定し、せん孔するまでの工程を自動化した。車体の位置をセンサーで認識し、岩盤に対して適切な位置にドリルを動かす。せん孔作業の効率と精度を大幅に高めることができる。

同社の従来のドリルジャンボにはドリルの位置をガイドする機能は付いていたものの、アームの移動やせん孔は熟練の作業員の経験に頼っていた。ロボロックに付く3本のドリルを同時に動かすには熟練作業員が2~3人必要だったという。自動化により、作業員の仕事はせん孔開始の許可を出すことのみになり、初心者1人でも従事できるようになった。

せん孔の過程で得られるデータを活用する機能も搭載した。機械の動作のデータを集めることで不具合を発見しやすくなり、故障による作業の遅れや事故を防げるという。岩盤の状況も記録し、トンネル開通後の整備などに利用する。

価格は税別5億8200万円で、初年度は10台の売り上げを目標にしている。

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