都市封鎖を7月末まで延長 インド、感染多い地域で

南西ア・オセアニア
2020/6/30 18:30
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インド政府は6月29日、新型コロナウイルスへの感染予防策として同月末までとしていた都市封鎖の期限を7月末まで延長すると発表した。インドは3月25日から封鎖を始め、期日を延長するのは5度目となる。封鎖は感染者が多い地域を対象としている。

インドは新型コロナの感染がスラムなどで拡大している=ロイター

インドは各地域の州政府が感染者が多い地域をウェブサイトで公表している。それらの地域では食料や医薬品など生活に欠かせない商品の購入だけを容認する。公共交通機関などによる人の移動を制限し、新型コロナの感染拡大の防止を狙う。

世界保健機関(WHO)によると、インドの感染者は54万8318人とアジアのなかで突出して多い。足元で1日あたりの新規感染者は2万人弱に増えた。都市封鎖を続けてきたものの、スラムなどの貧困層を中心に感染拡大が勢いづいている。商都ムンバイがあるマハラシュトラ州の感染者が地域別では最も多い。同州は独自に7月末まで地域全体を封鎖する。

インドは感染者が多い地域は封鎖を続けるが、それ以外の場所では経済活動を再開している。封鎖の解除は3段階で進める。第1段階では飲食店やショッピングモールなどを認めた。第2段階で学校の再開を認めるが、少なくとも7月末までは閉鎖する方針だ。飛行機の国際線や映画館といった利用者が密集するサービスは第3段階としており、感染状況を見ながら再開時期を決める。

国際通貨基金(IMF)はインドの2020年の経済成長率をマイナス4.5%と約40年ぶりの低水準に落ちこむと予測している。インドは感染が拡大しているなかでも経済活動を底上げするために封鎖緩和に動き、感染者の増加につながった。インドの感染ペースはいつの時点で鈍るか見通せない状況にある。

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