TDK、自動車向け角度センサーを発売

2020/6/30 17:00
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電子部品大手のTDKは30日、自動車向けの角度センサー「TAD4140」を発売すると発表した。従来品よりも安全性を高めて「レベル3」以上の自動運転機能を持つ自動車向けに拡販する考えだ。

TDKが開発した角度センサー「TAD4140」

新製品は磁気を用いて回転の速度や方向などを検知できるセンサー。自動車の電動パワーステアリング(EPS)などで使われ、自動運転に必要な技術である「走る」「曲がる」「止まる」の「曲がる」分野を主なターゲットとして需要を取り込む。

自動車業界では自動運転や電動化など「CASE」と呼ばれる次世代技術の開発が進む。新製品は1つの製品に同様のセンサーを2つ搭載。万が一、片方に不具合が生じても、もう一方がセンサー機能を果たすことで安全性を確保する。自動運転のレベルが上がるにつれて、顧客からの安全性への要求が高まっていることに対応した。センサーが1つだった従来品と同じサイズで実現することで小型化への要求にも応えた。

センサーの検知精度の高さも維持する。角度の誤差は0.05度以内に抑えられるとしており、今後は介護ロボットや産業機器など新たな用途向けへの採用も目指す。

「高いシェアを獲得してEPSで標準品の地位を目指す」。TDKの技術担当者はこう意気込む。同社はセンサー事業を次の成長分野として注力しており、新製品の拡販を進めて収益改善につなげられるかが焦点となる。価格は個別見積もりで、2020年10~12月期から量産を始める。(菅野気宇)

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