失業者200万人に迫る 5月、リーマン後以来の増加幅

総務省が30日発表した5月の労働力調査によると、完全失業者は198万人と前年同月から33万人増えた。新型コロナウイルスの感染拡大で非正規社員の雇い止めなどが広がり、2017年5月以来3年ぶりの高水準となった。増加幅はリーマン・ショックの影響が出ていた10年1月以来の大きさだった。
仕事を休んでいる休業者は423万人。過去最多だった4月から174万人減ったものの、なお過去2番目の多さだ。休業者の一部が失業者になったり、労働市場から退出したりしている。
この結果、就業者は6656万人と76万人減った。減少は2カ月連続。非正規従業員が61万人減った。季節調整済みの完全失業率は2.9%と前月から0.3ポイント上がった。急激な上昇で17年5月以来の高水準となった。

新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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