アジア歴史資料センター、原資料で近現代史学ぶサイト

文化往来
2020/7/3 2:00
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国立公文書館アジア歴史資料センター(東京・文京)はデジタル資料を使って日本を含むアジアの近現代史上の出来事を解説するウェブサイト「アジア歴史ラーニング」を公開した。約100項目の歴史用語について、豊富な原資料画像とともに説明する。生徒や学生が主体的に歴史を学ぶ近年の学校教育の変化に対応し、原資料を参照しながら歴史の流れを系統立てて理解しやすいように工夫した。

「アジア歴史ラーニング」のトップページ(アジア歴史資料センター提供)

「アジア歴史ラーニング」のトップページ(アジア歴史資料センター提供)

米国のペリー艦隊が浦賀に来航した1853年からサンフランシスコ平和条約が結ばれた1951年までの約100年間を「明治維新と立憲政治」「第二次世界大戦と日本」など6時代に区分。各時代の出来事を「国内の動き」「外交」「戦争・軍事」「世界の動き」の4つに分け、年表形式で一覧できるようにした。年表上で調べたい項目をクリックすると、詳しい解説が表示される。

例えば1854年の「日米和親条約」をクリックすると、「日本が西洋諸国と結んだ初の条約」といった解説文、条約の原資料画像などが閲覧できる。手書きの難読資料には同じ文章の活字テキストを併せて掲載した。

利用者が能動的に歴史を学べるように、関連語のリンクも充実させた。ページの行き止まりをつくらず、用語から用語へと好奇心に従って歴史を学ぶことができるという。学界では定説だが、現行の教科書には反映されていない史実や解釈も紹介。例えば、「王政復古の大号令」は近年では「王政復古政変(クーデター)」と呼ばれることが多くなっているという。

掲載されたデジタル資料の約7割は著作物利用許諾申請の必要が無く、教員が授業で二次利用しやすい特徴も備える。センターでは今後、300語に単語数を増やし、年代も1970年代まで広げていく考え。担当の浅井良亮氏は「まだまだ充実させる余地があるコンテンツだ」と話している。

(篠原皐佑)

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