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米コロナ感染32州で拡大 経済復旧、分水嶺に

(更新)

【ニューヨーク=野村優子】米国で新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。28日の新規感染者数は4万人弱と高水準で推移しており、全米50州のうち32州で感染が再拡大している。経済再開を一時停止する動きも各州に広がっており、経済活動の復旧は分水嶺にたっている。

米ジョンズ・ホプキンス大によると、米国の新規感染者数は28日に3万8千人超となり、累計256万4千人を超えた。7日移動平均でみると過去最高を更新しており、拡大基調が続いている。米紙ニューヨーク・タイムズによると、6月上旬時点で感染者数の再拡大が見られていたのは20州程度だったが、足元では32州で拡大している。

経済再開に「待った」

経済再開に「待った」をかける動きも広がる。感染拡大が著しいフロリダ州やカリフォルニア州ではバーの営業を再規制。テキサス州では一部の病院で集中治療室(ICU)の稼働率が100%に到達。アボット知事からは「バーの営業再開を遅らせればよかった」と、早期再開を後悔する発言も漏れた。

世界保健機関(WHO)も感染拡大に警戒感を示している。テドロス事務局長は29日、「パンデミック(世界的な大流行)は加速している。最悪期はこれからだ」と指摘した。

企業にも影響

企業にも影響は広がる。映画館チェーン最大手のAMCエンターテインメント・ホールディングスは29日、7月15日を予定していた米国内の映画館450ヶ所の再開を、7月30日に延期すると発表した。新規感染の再拡大に伴い、「ムーラン」や「Tenet」といった大型映画の公開が8月以降に先送りされたためだ。

感染の封じ込めに成功している州でも、慎重な動きが出てきた。新規感染者数の減少が続いているニュージャージー州は、7月2日から予定していたレストランの店内飲食の解禁を延期すると発表した。ニューヨーク州のクオモ知事も、「レストランの完全再開については7月1日までに最終決定する」と、延期の可能性を示唆した。

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