独DAX指数、運用ルール見直しも ワイヤーカード問題で

金融最前線
金融機関
2020/6/30 3:22
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【ロンドン=篠崎健太】独ドイツ取引所グループは29日、ドイツの主要30社でつくる代表的な株価指数「DAX」について、運用ルールの見直しを検討する考えを明らかにした。同指数に採用されている決済サービス会社ワイヤーカードが、不正会計疑惑の発覚で破産手続きに入ったことを受け、運営のあり方に問題点がないか検証する。

独DAXはフランクフルト証取上場の主要30銘柄で算出される=ロイター

ドイツ取引所は「資本市場の信頼はこの数日で明らかに傷ついた」との声明を出した。独金融規制当局も加わり、DAXの運用基準を集中的に洗い直す。具体的な論点は明らかにしていない。改定すべきだと判断すれば市場参加者とも協議のうえ結論を出すという。

DAXはフランクフルト証券取引所に上場し、ドイツに本社がある企業のうち、時価総額や取引量の大きい30社が算出対象に選ばれる。クレジットカードの決済サービスなどを展開するワイヤーカードは2018年9月、時価総額が低迷したコメルツ銀行との入れ替わりで、独主要30社に仲間入りしていた。

ワイヤーカードは25日に破産手続きの申請を表明後もDAXから外されていない。現行のルールでは、破産申請した企業は四半期ごとの定期見直しで除外されると規定され、速やかに締め出される破産手続き却下や清算などに当てはまらないためだ。運用基準の見直しでは即時除外の取り扱いも議論されそうだ。

同社はフィリピンの銀行口座にあるとされた19億ユーロ(約2300億円)が行方不明になり、債務超過の可能性が高まったとして破産手続きに乗り出した。売上高などが水増しされていた粉飾の疑いが出ている。27日には破産手続き中も可能な事業は続けると発表した。

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