関西電力の社長選任、賛成は5割台 株主の不信根強く

2020/6/29 18:02
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株主総会後、記者会見する関西電力の森本社長(25日、大阪市)

株主総会後、記者会見する関西電力の森本社長(25日、大阪市)

関西電力が25日に開いた定時株主総会で、森本孝社長の取締役選任への賛成比率が5割台だったことが29日分かった。関電では3月、役員らによる金品受領問題で岩根茂樹前社長が引責辞任し、副社長だった森本氏が社長に昇格した。だが、株主が新経営陣に対しても根強い不信感を持っていることが浮き彫りとなった。

関電が関東財務局に提出した臨時報告書で判明した。森本社長の賛成比率は59.6%と、選任された取締役13人の中で最も低かった。問題発覚前から副社長を務める弥園豊一氏や稲田浩二氏も6割台にとどまった。一方、新会長に就いた榊原定征前経団連会長は85.3%だった。

25日の総会で森本社長は問題について「株主の皆様には誠に申し訳なく、深くおわびする」と陳謝。一方、株主からは「言語道断で、会社経営の透明性向上が必要だ」「社内を一変させるような大改革が必要だが、感じられない」といった批判が相次いだ。

関電は総会を経て、社外取締役による経営監視が厳しい指名委員会等設置会社に移行した。再建に向けた一つの節目を越えた形だが、株主からの信頼を取り戻すには新体制が自浄作用を着実に積み上げることが不可欠になりそうだ。

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