NTT東日本、IoTで畜産や酪農を効率化の新事業

2020/6/29 17:13
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ビオストックの社長に就く熊谷智孝氏

ビオストックの社長に就く熊谷智孝氏

NTT東日本は29日、IoTを活用した畜産酪農事業を始めると発表した。新会社を7月1日に設立し、家畜のふん尿などを集めて発酵させるバイオガスプラントを農家が導入しやすい月額制の方式で提供する。

プラントはネット経由で遠隔制御し、農家の負担を減らす。プラントで発生するメタンガスを再活用するなど、地域で資源が循環するエコシステムの構築を目指す。

新会社のビオストック(北海道帯広市)を帯広畜産大学発のスタートアップ、バイオマスリサーチ(同)と共同で設立する。資本金は1億円でNTT東日本が過半を出資し、連結子会社とする。NTT東日本とバイオマスリサーチは2019年12月に業務提携している。

ビオストックはバイオマスリサーチが設計した小規模バイオガスプラントを原則として導入費用なしの月額制で提供する。プラントはNTT東日本のICT(情報通信技術)で遠隔制御する。

人手の作業や事業者に委託する場合に比べ、ふん尿処理のコストを2~5割ほど減らせる見通しという。農家の数が減る一方で1戸で飼う家畜は増えており、作業の効率化が求められている。

プラントを動かして発生する消化液は肥料にして、メタンガスや余った熱を地域の園芸農業や工場で使うことを想定している。NTT東日本は19年にIoTを活用した施設園芸を手掛けるNTTアグリテクノロジー(東京・新宿)を設立しており、エネルギー活用などでの連携も見据える。

ビオストックの社長に就くNTT東日本ビジネス開発本部の熊谷智孝氏は記者会見で「日本各地にエコシステムを広げていきたい」と話した。自治体や農協とも組み、21年度までに5プラントの展開を目指す。将来はふん尿処理のほか家畜の健康管理などにもIoTを活用し、畜産酪農の関連事業に幅広く取り組んでいく方針だ。

(藤井太郎)

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