国内車8社の世界生産、5月61%減 販売回復が焦点に

2020/6/29 16:48 (2020/6/29 21:58更新)
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トヨタ自動車など国内の乗用車8社が29日まとめた5月の世界生産は前年同月比61.6%減の91万2377台だった。下げ幅は2008年以降で過去最大だった4月(60.5%減)よりも悪化した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、世界的な需要減などに伴う生産調整が続いたことが響いた。

世界生産の内訳は、国内生産が61.8%減の28万7502台、海外生産が61.5%減の62万4875台だった。国内生産の下げ幅は緊急事態宣言に伴う需要減などで4月(46.7%減)より大幅に悪化した一方、海外生産は4月(67.4%減)よりやや改善した。

最も落ち込みが大きかったのはSUBARUだった(米インディアナ州のスバル工場)

最も落ち込みが大きかったのはSUBARUだった(米インディアナ州のスバル工場)

メーカー別での世界生産は前年同月比で軒並み5割以上減った。最も落ち込みが大きかったのはSUBARU(スバル)で、82.2%減の1万6062台だった。唯一の海外生産拠点の米国で5月中旬から操業を再開したものの、北米での需要減で「ペースを落として生産した」(同社)。

次いでスズキが81.4%減の4万9221台。主要な生産拠点であるインドの3工場で稼働停止が続いたほか、国内工場でも海外からの部品調達が停滞した。

トヨタは54.4%減の36万5909台。北米では5月中旬以降、段階的に生産を再開したものの生産調整が続いている。国内でも15の完成車工場で2日間の非稼働日を設けたことなどが響いた。ホンダは51.8%減の22万1601台だった。

今後の焦点は5月の大幅なマイナスが生産の「底」になるかだ。外出制限の緩和などを受け、世界各地で完成車の工場が徐々に稼働再開に動いている。

一方、懸念材料は新車需要がどこまで回復するかだ。各国の5月の新車販売台数は米国が前年同月比30.1%減(マークラインズ調べ)、日本は44.9%減(自動車業界団体調べ)だった。需要が上向かなければ、各社の生産調整の長期化が避けられない。

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