サムスンバイオ、3カ月で1600億円受注 欧米製薬から

アジアBiz
2020/6/29 15:35
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【ソウル=細川幸太郎】バイオ医薬品生産受託大手のサムスンバイオロジクスが大型受注を積み上げている。欧州製薬会社から3億1400万ドル(約340億円)の受託契約を締結。直近3カ月の受注金額は年間売上高の2.5倍に相当する1600億円規模に膨らんでいる。

サムスンバイオは大規模な生産設備を用意して受注を獲得している(韓国仁川市)

サムスンバイオは韓国・仁川市で集中生産しており、新規受注したバイオ医薬品も同工場で生産する。守秘義務のため顧客名や医薬品の種類は非公開という。同社は4月以降の受注急増に対応するために同市内に第4工場を新たに建設することも決めた。

サムスンバイオは4月、米国の感染症薬開発ベンチャーのVirバイオテクノロジーと新型コロナウイルス治療薬の受注契約を締結。その後も英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)など欧米の製薬会社からの受注を矢継ぎ早に発表した。結果的にサムスンバイオの株価はコロナ禍の中でも昨年末比で2倍に上昇し時価総額は韓国3位に躍進した。

新薬の開発・生産コストが巨額化するバイオ医薬品の分野では、製薬会社は開発に特化し生産を外部委託する流れが強まっている。サムスンバイオは積極的な設備投資で世界最大の生産能力を持ち、投資と受注の好循環を生み出している。競合では富士フイルムホールディングスが欧州の工場に約1000億円を投じる方針を示すなど、世界的に投資・受注競争が激しさを増している。

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