19年度の国民年金納付率69%、8年連続上昇

2020/6/29 10:00
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厚生労働省は29日、自営業者らが入る国民年金の2019年度の保険料納付率が69.3%だったと発表した。前年度から1.1ポイント上昇し、8年連続で改善した。低所得などで保険料を免除・猶予されている人も含めて算出した実質的な納付率は40.7%。満額の年金を受け取れないなど高齢期の貧困が課題となる。

厚労省は新型コロナウイルスの影響で収入が減った人などについて20年2月以降の保険料を免除する特例を設けた。5月1日から申請を受け付けており、19年度の集計には含めていない。5月末時点で4022件の免除を承認した。今後、コロナによる免除件数が膨らむ可能性がある。

国民年金は自営業者やフリーターらが加入する。19年度末の加入者数は1453万人で、1年前より18万人減った。適用拡大を進める厚生年金への移行が増えていることなどから国民年金の加入者は減少傾向にある。

加入者のうち保険料を払っている納付者は746万人で全体の5割。低所得者や学生など保険料を免除・猶予している人は一部免除も含めて約4割の624万人、未納は約1割の125万人だ。

納付率は加入者が保険料を払うべき月数に対し、実際に払った月数の比率を示し、加入者に占める人数の比率とは異なる。日本年金機構が手続きの簡素化などを進め、免除・猶予を除いて計算する納付率は上昇が続く。保険料を全額免除された期間は将来受け取る年金額が半減される。コロナの影響が長引けば老後に十分な年金をもらえない高齢者が増えかねない。

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