コロナ、世界の死者50万人 ブラジルなど新興国増加

2020/6/29 6:56 (2020/6/29 9:58更新)
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28日、米テキサス州でウイルス検査に並ぶ人たち=AP

28日、米テキサス州でウイルス検査に並ぶ人たち=AP

米ジョンズ・ホプキンス大によると、世界の新型コロナウイルスの累計死者数は29日、50万人を超えた。欧米各国に加え、ブラジルやメキシコなど新興国でも増加している。経済活動の再開を急ぐあまり再び感染が広がる国もあり、依然として感染者・死者数ともに拡大が続いている。

国・地域別の累計者数では米国が12万5千人超と最も多く、世界全体の4分の1を占める。ブラジル(約5万7千人)や英国(約4万4千人)、イタリア(約3万5千人)が続く。

先進国ではフランスでも累計死者数が3万人に近づいている。一方でメキシコで2万6千人、インドが1万6千人、イランで1万人を超えるなど新興国でも死者数は拡大している。

1日あたりの新規死者数は3月下旬から急増し、4月には5千~9千人弱が続いた。感染拡大を防ぐため各国で厳しい行動制限が実施された結果、6月に入って3千~5千人程度にやや減少したが、下旬にかけて5千人超や7千人弱に達するケースが再び目立ってきた。

世界保健機関(WHO)によると、累計死者数全体のうちおよそ半数を米州、4割を欧州が占めている。ほかの感染症と比較すると、2018年の死者数が40万5千人と推定されているマラリアを超える規模となる。関連死者数では02年に発生した重症急性呼吸器症候群(SARS)の813人、12年の中東呼吸器症候群(MERS)の858人を大きく上回る。

新型コロナの世界の累計感染者数も1千万人を突破した。先進国を中心に経済活動を再開する動きが見られ、感染ペースが鈍化した国では渡航制限を一部緩和する動きも出てきた。ただ再開を急ぐあまり感染が再拡大する懸念も広がっている。

感染の再拡大を防ぐための動きも出ている。1日あたりの新規感染者数が4万人を超える米国では、テキサス州が経済再開の計画を一旦停止し規制を再び強化することを決めた。フロリダ州やカリフォルニア州もバーの営業を再び規制した。

独西部のノルトライン・ウェストファーレン州政府は23日、同州のギュータースロー郡を都市封鎖(ロックダウン)したと発表した。ドイツで4月後半から制限が段階的に緩和されて以降、ロックダウンが導入されたのは初めて。同郡内の食肉加工工場で新型コロナの集団感染が起きたため、感染拡大を防ぐ。

中国の北京市でも市内最大の食品卸売市場で集団感染が発生した。これを受けて大規模なPCR検査を実施。感染リスクがある人が北京から出ることを厳しく禁止するとともに、市外に出る場合にはPCR検査で陰性だったことを示す証明を持ち歩くことを義務付けている。

6月以降の1日あたりの新規死者数を国・地域別にみるとブラジルでは連日のように1千人を超えており、米国やメキシコ、インドなどでも数百人規模が続いている。一方、イタリアやフランスなど欧州各国では数人から数十人規模にとどまっている。

ただ米疾病対策センター(CDC)によると、新型コロナは症状の発症から死亡までの期間は平均して2週間程度あるという。感染者数が引き続き急増しているなか、今後も予断を許さない状況だ。

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