仏地方選、パリなどで与党敗北 マクロン政権に逆風

2020/6/29 6:17
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28日、統一地方選で投票するマクロン仏大統領(右)(仏北部)=ロイター

28日、統一地方選で投票するマクロン仏大統領(右)(仏北部)=ロイター

【パリ=白石透冴】フランスで統一地方選の投開票が28日あり、マクロン大統領の率いる与党、共和国前進がパリなど主要都市で敗れた。政権の求心力の低下は避けられない。環境政党の欧州エコロジー・緑の党(EELV)が躍進し、極右国民連合が中規模の都市で初めて勝った。新型コロナウイルスへの懸念で投票率は過去最低となったもようだ。

選挙は市町村選挙に当たり、原則比例代表制で首長と地方議員を選んだ。地方の話題への関心も高いが、マクロン氏の新型コロナ対策や改革に審判が下る意味合いがあった。

各党が最重要と考えたパリは中道左派、社会党の現職イダルゴ氏が勝った。与党のビュザン前保健相は終始劣勢で、3位になったとみられる。与党は南仏マルセイユ、中部リヨンなど人口が多い他の主要都市でも相次いで敗れた。

結果が直接国政に影響するわけではないが、野党はマクロン政権への批判を強めるとみられる。新型コロナ対策などで求心力が求められるなか、選挙結果は政権運営に逆風となりそうだ。

EELVはリヨン、東部ストラスブールなど主要都市で勝利したもようだ。泡沫(ほうまつ)扱いされることもあった政党だが、有権者の環境意識の高まりを印象づけた。同党はおおむね親欧州連合(EU)の立場を取るが、米国依存から脱却するためとして北大西洋条約機構(NATO)からの離脱を主張する。

南仏ペルピニャンでは極右国民連合のアリオ氏が中道右派共和党の現職を破って勝利した。仏メディアによると、国民連合が10万人以上の都市で勝つのは初めてだ。

投票率は前回62%から大きく落ちて、41%程度になったもようだ。新型コロナ感染を懸念する高齢者の棄権が多かった可能性がある。

統一地方選は1回目投票が3月に行われ、コロナ禍による延期を挟んで今回が決選投票だった。約5千の自治体が対象となった。

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