コロナ、採用数にどう影響?

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2020/6/29 7:00
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2020年6月29日の日本経済新聞朝刊1面に「大卒採用2.6%増、10年ぶり低水準」というニュースがありました。日本経済新聞社がまとめた21年春入社の採用計画調査(最終集計)によると、大卒採用は10万8116人で、20年春の実績と比べると2.6%増と、10年ぶりの低い伸び率でした。新型コロナウイルスの感染拡大は、今年の採用数にどのような影響をもたらしたのでしょうか。

今年の就職活動といえば、全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)が採用や採用活動を中断するというニュースもあり、客室乗務員などを目指して努力してきた学生たちを思うと心が痛みます。新型コロナの影響で採用状況はかなり厳しいのではと思っていましたが、高卒などを含めた採用計画全体は14万9436人となり、1.4%減。リーマン危機の影響で21.8%減になった10年度ほどの落ち込みではありませんでした。

採用数は新型コロナがどれほど打撃を与えたかによって差が開き、主要43業種のうち21業種で前年を下回りました。例えば、世界で需要が急減した自動車・部品は前年比7.6%減。外出自粛が消費に響いた百貨店などは8.5%減でした。一方、ネット通販の増加などを受け、陸運は38.1%増。次世代通信規格「5G」の普及などを見据え、技術者の確保を急ぐ電子部品は10.7%増でした。人手不足が続く業種の採用は堅調でした。

大学時代、就活を意識するようになってから、自分の就活時期に景気が悪くなりませんようにと願っていました。就職の機会が「時の運」に左右されるのは、やるせない気持ちになります。経営が苦しく新しく人を雇う余裕がない事情は分かりますが、長期的な視点をもって採用活動をしてほしいと思います。

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20代編集者が同世代にむけて新聞の読みどころを発信する「朝刊1面を読もう/Morning Briefing」は平日朝に公開します。もっと詳しく知りたい人は6月29日の朝刊1面を読んでみてください。

この記事をまとめた人:黒田麻友
2018年入社。1面などの見出し付け・レイアウトを担当。弊社の採用面接ではメロンパンのおいしさとおいしい食べ方について聞かれ、熱く語った。
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