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漫画の聖地「トキワ荘」再現、手塚さんら生活

(更新)
漫画家の居室を再現した展示(27日午前、東京都豊島区のトキワ荘マンガミュージアム)=共同

「鉄腕アトム」などで知られる手塚治虫さんら多くの漫画家が暮らし、1982年に解体された東京都豊島区の「トキワ荘」を復元した「トキワ荘マンガミュージアム」がこのほど、7月7日の一般公開を前に報道陣に披露された。

ミュージアムの運営検討会議座長を務めた漫画家の里中満智子さんは「トキワ荘の時代は、世界に広がっていく日本の漫画やアニメが芽生えた時期。その象徴がここ。部屋は小さくても夢は大きかったということを感じてほしい」と話した。

トキワ荘は一室4畳半の木造2階建てアパートで、手塚さんのほか「ドラえもん」の藤子・F・不二雄さんや「天才バカボン」の赤塚不二夫さんが暮らした。

ミュージアムは、残された写真を基に当時の外観を復元し、原寸大の建物には染みやさびも付けるこだわりも。1階には、ファンの間でも希少とされる雑誌「漫画少年」の現物がずらりと並べられた。解体の際に手塚さんが「リボンの騎士」の主人公などを描き、警視庁池袋署にある記者クラブで保管されていた天井板も飾られた。

きしむ階段を上った2階では、共同のトイレと炊事場を再現。炊事場には小さなガスこんろが複数設置され、ガス代が払えずパンばかり食べていた漫画家がいたとの説明も。年代によってどの部屋に誰が住んでいたかも示され、居室には白黒テレビや作業机が所狭しと並び、描いた原画を並べて乾かす風景が広がる。

報道公開に続く記念式典で、58年に入居した漫画家の水野英子さんは「24時間漫画に浸り、お金がなくても天国のようだった」と振り返った。

トキワ荘が解体された直後から復元を望む声が強く、豊島区は2016年7月に建設の構想を発表。多数の資料や作品が寄贈されたほか、全国から4億円を超える寄付も集まったという。

ミュージアムは当時のトキワ荘の近くにある南長崎花咲公園内に建てられ、当初は3月オープンの予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。一般公開は予約制で、28日からホームページで受け付ける。

〔共同〕

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