参院選公示日に現金提供 前法相、前月はポスターも

社会・くらし
2020/6/27 17:07 (2020/6/27 18:45更新)
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参院選広島選挙区を巡る買収事件で、前法相の衆院議員、河井克行容疑者(57)が昨年7月4日の公示日の当日、元地方議員に対し現金を提供していたことが27日、分かった。元議員は同6月にも、前法相の妻の参院議員、案里容疑者(46)への協力を依頼され、現金を受け取ったと説明している。

ある県議は同時期、案里議員のポスターなどと一緒に、現金が入った可能性のある封筒を渡されそうになったと証言した。克行前法相は案里議員とともに容疑を否認しているが、東京地検特捜部は買収の意図があったとみて調べる。

元議員によると、昨年6月上旬、広島県福山市の飲食店で会合中、克行前法相に呼び出され「家内をよろしく頼む」と30万円入りの封筒を差し出された。一度は断ったが「ガソリン代」と言われ、受け取った。

同7月4日には案里議員が演説会を開いた福山市内のホテルのトイレで、突然入ってきた克行前法相からスーツのポケットに現金入りの封筒を押し込められた。元議員は「違法な金だと認識していた。受け取った自分が悪い」と述べた。

また、ある県議は同6月中旬、克行前法相から連絡を受け、案里議員の選挙事務所に出向いたところ、案里議員のポスターやリーフレット、はがきが入った紙袋とともに封筒を差し出された。

県議は昨年4月の県議選で当選しており、封筒について「当選祝い」と言われた。「中身は現金の可能性が高いと思い、受け取らずに事務所を出た」と話した。

克行前法相と案里議員は昨年3~8月、地元県議ら94人に、票の取りまとめを依頼するなどして計約2570万円を配った疑いで逮捕された。

〔共同〕

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