中国、半導体の国産化強調 製造装置の展示会が開幕

2020/6/27 10:02
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中国はセミコン・チャイナを通じて半導体の国産化をアピールする(27日、上海)

中国はセミコン・チャイナを通じて半導体の国産化をアピールする(27日、上海)

【上海=張勇祥】中国最大の半導体製造装置の展示会「セミコン・チャイナ」が27日、上海で開幕した。新型コロナウイルスの影響で3カ月延期したが、優先的に開催にこぎ着け半導体の国産化を強調する。一方、新型コロナと米中摩擦が重なり、出展社数は前年を3割近く下回った。

中国の半導体を巡っては米国が繰り返し圧力を強めている。通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に対しては米国製の装置で造った半導体を使わせない規制を打ち出した。ほかにも、一部の製造装置は対中輸出が難しくなっている。

セミコン・チャイナでは北方華創グループや中微半導体など中国の製造装置大手が一堂に会する。家電IT(情報技術)の見本市「CESアジア」などの開催日程が決まらない中、セミコン・チャイナは早々に6月開催が決まった。

米国との摩擦が国内メーカーに与える影響は限定的だと強調する狙いがある。出展社数が900社を割り込み、1200社近かった2019年から大きく減ったことについても、中国側は「新型コロナで人の移動などに制約が出たことが主な要因」とする。

習近平(シー・ジンピン)国家主席は産業育成策「中国製造2025」に取り組む。半導体分野では10%台半ばの自給率を70%まで高める目標を掲げる。米調査会社ICインサイツは24年でも21%弱にとどまると予測するなど進捗は遅れているが、米国との摩擦長期化を念頭に大量の資金を投下し育成を進める。

出展企業の一社である盛美半導体は中国版ナスダック「科創板」での株式公開を計画、調達資金は上海での工場建設に充てる。同社は親会社が米ナスダックに上場しており、中国は「本土回帰」の成功例として位置づけたい考え。政府系ファンド「国家集成電路産業投資基金」は2000億元(3兆円強)にのぼる第2期の投資を始めた。

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