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大物ジョーンズ、オリの貧打吹き飛ばせるか

プロ野球のセ・パ12球団へ、今年もどっと外国人選手が入団した。元大リーガーからテスト生まで多彩な顔触れだが、一番の大物は、オリックス入りしたアダム・ジョーンズだろう。だが、行動にナゾも多い。

ジョーンズは大リーグでオリオールズなど3球団で14年間プレー、外野手でゴールドグラブ賞を4度受賞。実績は申し分ない=共同

「球団史上最高の外国人選手」という触れ込みは2年契約、出来高含む推定総額1千万ドル(約10億6千万円)とうわさの年俸のことか。それは別にして、大リーグでの実績は素晴らしい。

オリオールズなど3球団で14年間プレーして1939安打の打率2割7分7厘、282ホーマー、945打点。外野手でゴールドグラブ賞を4度受賞し、オールスター戦にも5度出た。

大物でも「たそがれ大リーガー」とたたかれた選手は多い。だが、ジョーンズは昨年もダイヤモンドバックスで137試合に出場し、2割6分、16ホーマー、67打点をマークした。

オリックスの最近5年間の順位は5、6、4、4、6位。昨季はチーム打率、得点ともにリーグ最低だった。投手陣は健闘したが、とにかく打てない。打撃ベストテン2位の吉田正尚が孤立する状態が続いた。

その貧打線のテコ入れで獲得したのがジョーンズだ。渡米した前監督の福良淳一ゼネラルマネジャーの眼鏡にかなった。ただ、来日後の調整は、驚くほどスローペース。オープン戦などの実戦でギアを上げる大リーグ式の調整かと見られた。だが、オープン戦の遠征に同行しない。コロナ禍、開幕の遅れに戸惑ったのか。練習で力を誇示するタイプではないが、もう少しピッチを上げるべきと見られたのも事実だった。

それでも、開幕から4番右翼で起用されている(23日現在)。楽天との3連戦では計3安打、対ロッテ6連戦の初戦では来日1号を打ち込んだ。実戦を重ねるごとに調子は上向きだが、日本のストライクゾーンを完全に把握したとはいえない。

試合前の練習を別の場所でしたり、シートノックをパスしたりするなど「おやっ」と思わせることが少なくない。右翼守備の動き、力のない返球を見ると、ひょっとして故障をかばっているのではないかと思われる。

開幕2カード目からは同一の相手との6連戦が続く過酷な日程だ。厳しい内角攻めが、新4番を襲う。それでも、ジョーンズが真価を発揮すれば、貧打解消、チーム刷新は進む。

球団OBには猛スライディングのスペンサー、三冠王ブーマーら、優秀な外国人選手がいた。健全財政の球団が、思い切って大金を注ぎ込んだジョーンズ。報酬に見合ったプレーを見せないと、先人に申し訳ない。

(スポーツライター 浜田 昭八)

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