アメリカン航空、7月から満員でも運航 搭乗前に客に通知

2020/6/27 2:41
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【ニューヨーク=大島有美子】米航空最大手のアメリカン航空は7月から、機内の搭乗人数に上限を設けず満員でも運航する。26日に新たな運航条件を発表した。顧客に事前に通知し、混んだ機内を避けたい客は無料で便を変更できる。新型コロナウイルスの感染が再拡大するなか、旅客需要の持ち直しと安全確保の両立が課題となる。

乗客が徐々に戻ってきている(5月、米ピッツバーグ国際空港)=AP

アメリカン航空は3月下旬から、顧客同士の距離を保つため搭乗人数を制限し、3人並びの席の中央部分の半数は空席にしていた。今回はこの制限を撤廃する。客は9月末まで、手数料なしで搭乗前に便を変更できる。乗客はマスクを着用を義務付けられているほか、6月30日から搭乗前のチェックイン時に、新型コロナの症状が過去2週間に出ていないかチェックリストを記入する。

搭乗率を巡って米航空大手では対応が分かれている。ユナイテッド航空も機内の搭乗上限を設けず、搭乗率が7割を超えそうなときは顧客に通知し、便を変えられるようにしている。一方でデルタ航空は9月末までは3人席の中央は予約できないようにして、搭乗率の上限をエコノミークラスで6割とする。サウスウエスト航空も中央席を9月まで空ける。

各州の経済再開を受け足元の旅客需要は持ち直し始めた。米運輸保安局(TSA)が集計する米国内空港の検査所の通過人数は、4月中は前年の同じ日と比べると95%減で推移していたが、直近では80%前後まで減少率が縮まっている。各社は7月にかけて便数も増やす予定で、戻ってきた旅客需要の取り込み競争になっている。

5月には、ユナイテッドなどの乗客が「ツイッター」にほぼ満員となった機内の様子を投稿し、感染防止策を求める声が強まった。新型コロナの全米での新規感染者数は最多を更新。利用者は感染への警戒をさらに強めている可能性がある。

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