5月の米個人消費、8.2%増 過去最大の上げ幅

2020/6/26 22:29 (2020/6/27 5:27更新)
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【ワシントン=長沼亜紀】米商務省が26日発表した5月の個人消費支出(PCE)は、季節調整済みの年率換算で前月比8.2%増えた。4カ月ぶりの増加で、12.6%減った前月から反転して、統計開始以来過去最大の上げ幅となった。ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(8.7%程度の増加)には届かなかった。

新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出規制が緩和され、消費機会が増えたほか、政府による景気刺激対策で家計が受け取った現金給付が消費を押し上げた。耐久財を中心にモノが前月比14.1%増加した。サービスも5.4%増に回復した。

一方、個人所得は前月比4.2%減った。賃金・給与は2.7%増えたが、前月に所得を押し上げた政府による大人1人あたり1200ドル(約13万円)の現金給付がなくなり、所得全体は減少した。

貯蓄率は23.2%で過去最高となった前月(32.2%)から下がったが、依然高水準だった。

経済活動の再開を受け個人消費は戻りつつあるが、現金給付や失業保険給付の積み増しなど政府による一時的な支えがなくなれば、回復が持続するかは不透明だ。足元では南部や西部で新型コロナ感染者数が急増し、再び経済活動が落ち込むことも懸念される。

一方、同時に発表されたPCE物価指数は、前年同月比0.5%上昇した。伸び率は前月から0.1ポイント縮小し2015年12月以来の低い伸びとなった。新型コロナによる需要減でデフレ圧力が強まっていることを示した。変動の激しい食品とエネルギーを除くコア指数は1.0%上昇し、伸び率は前月から横ばいだった。

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