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山梨大など、下水から新型コロナ検出 各地の流行把握も

山梨大学や北海道大学の研究チームは26日、山梨県内の下水から新型コロナウイルスを検出できたと発表した。感染者の便に含まれるウイルスが流れ出したとみられる。これまで富山県立大学なども富山県や石川県の下水からウイルスの検出を公表している。下水を分析すれば、各地で流行の「第2波」の兆候を早期に察知できる可能性が出てきた。

チームは3月から5月にかけて山梨県内の下水処理場で下水を採取し、PCR検査で調べた。10回の採取のうち、4月14日の分から新型コロナウイルスを検出した。当時山梨県では、1日に5人ほどの感染者の報告もあった。河川の水も分析したが、ウイルスは検出されなかった。

感染者の便からは、ウイルスの遺伝物質となるRNA(リボ核酸)が見つかっている。感染者が増えると、下水を流れるRNAの量も増加するとみられる。家庭から下水処理場に至る数時間程度であれば、下水中でもRNAは形を保つと考えられている。

このため山梨大や北大の研究チームは、下水から新型コロナウイルス特有のRNAを取り出し、PCR検査で量を調べれば、下水を利用する地域の流行規模がつかめるとみている。感染を疑う人へのPCR検査の結果と組み合わせれば、広域で感染状況を把握する手段となる。

今秋の実用化に向けてさらに分析精度を高め、感染者がより少ない段階からウイルスを検出できるようにする。

ほかにも、東京大学が東京都の下水を解析している。大阪府など20を超える自治体も、下水からウイルスを検出する研究に関心を寄せている。

海外では、オーストラリアやイタリアなどで、下水から新型コロナウイルスを検出したと報告する論文が発表されている。

下水で感染症の流行をとらえる同様の試みは既にある。東北大学の研究チームは腹痛などを起こすノロウイルスの流行を監視するシステムを2016年ごろに開発した。仙台市の下水でウイルス量を監視し、量が増えれば警告できるという。

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