人々の連帯示した奈良の大仏  疾病の日本史(1)
上野誠・奈良大学教授に聞く

カバーストーリー
2020/6/29 2:00
情報元
日本経済新聞 電子版
保存
共有
その他

疫病と戦争は、歴史をはやく進める。開墾した土地の私財化を認めた「墾田永年私財法」(743年)誕生の背景には、天平時代の天然痘の大流行で食料生産が危機的状況に陥ったことが挙げられる。

当時の「公地公民」制は、国家が土地を管理し、国民はそれを利用するという考え方で、律令国家の基本だ。耕作意欲が高まらないという問題はかねてあったが、踏み込めずにいた。疫病によって政権を担っていた藤原4兄弟が亡くなり、…

[有料会員限定] この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます。

電子版トップ



[PR]