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埼玉・鳩山ニュータウンで「空家スイーツ」計画始動

急速な高齢化と空洞化が問題になっている埼玉県鳩山町の鳩山ニュータウンで、空き家を改装したカフェを拠点に焼き菓子を製造・販売する「空家スイーツ」の計画が始動した。9月の販売開始に向け、インターネットで小口資金を不特定多数の人から募るクラウドファンディング(CF)による資金調達を28日から始める。

菅沼さんが運営するカフェ「ニュー喫茶幻」を拠点にスイーツを販売する(埼玉県鳩山町)

計画を進めているのは東京芸術大学出身のアーティスト、菅沼朋香さんだ。菅沼さんは日本の高度成長期を題材としたアート作品を手掛けており、右肩上がりの経済成長を続けてきた戦後日本を象徴するニュータウンに2017年に移住。鳩山ニュータウンの空き家をポップな配色とデザインのカフェ「ニュー喫茶幻」に改装し、運営してきた。

菅沼さんはニュータウンでの活動を通じ、菓子職人の山本蓮理さんと出会い、2人でカフェを拠点に焼き菓子を製造・販売する構想を練った。鳩山ニュータウンの周辺では空き家の庭に果樹が多く残っており、「この果物を焼き菓子の材料にすることを考えた」(菅沼さん)。

新たな焼き菓子はキンカン、ユズ、ハッサクを使った3種類で、今後はウメやビワも追加する。店頭販売のほか、ネット通販も予定している。CFは28日~7月27日の1カ月間で12万円の調達を目指す。寄付者には一般販売に先駆けて菓子を届ける。

愛知県豊田市生まれの菅沼さんは子どものころ、同市内のニュータウンで育った。「ニュータウンは私のルーツだが、ベッドタウンとして機能した時代は終わった。鳩山を個性的な人々が交流する多様な街にしたい」と話している。

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