帝人、独子会社で炭素繊維増産 医療機器向け需要増で

2020/6/26 14:02
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帝人は26日、独子会社で炭素繊維を増産したと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大でレントゲン機器や人工呼吸器向けの需要が高まったため。炭素繊維は軽量で剛性に優れるため、欧州では医療機器向けの素材として引き合いが強い。炭素繊維は主用途の航空機向けが新型コロナの影響で振るわない。帝人は他用途への販売を強化していく方針だ。

帝人の炭素繊維。欧州では医療機器向けの需要が伸びている

独子会社のテイジン・カーボン・ヨーロッパで生産能力を4割増やした。増産するのは短繊維と呼ばれる炭素繊維で、樹脂やゴムと混ぜ合わせて使うことが多い。既存の生産ラインを一部改修して作業員の生産性を向上させたほか、設備の稼働時間を延ばした。

炭素繊維は東レが世界最大手で帝人と三菱ケミカルを合わせた日本3社のシェアが高い。米ボーイングなどが航空機の減産を決めるなど、航空機向けの炭素繊維の販売は新型コロナの影響で低迷している。

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