豪航空ヴァージン、米ファンドのベインが買収で合意

南西ア・オセアニア
アジアBiz
2020/6/26 14:00
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【シドニー=松本史】米投資ファンドのベインキャピタルは26日、経営破綻した豪航空2位ヴァージン・オーストラリアを買収することで、管財人のデロイトと合意したと発表した。買収額は公表していない。ベインと競合していた米サイラス・キャピタル・パートナーズは同日、買収提案の取り下げを表明した。

米ベインキャピタルのもとヴァージンの再建が本格化する=ロイター

ベインはポール・スカラー最高経営責任者(CEO)などヴァージンの現経営陣の続投を支持し、従業員の雇用も可能な限り維持するとしている。予約システム改善などのため、デジタル分野への投資を強化する。

債務の返済方針については、8月に予定する債権者集会の前に明らかにすると説明した。

デロイトは「ベインは豪2位の航空会社の将来を担保する、力強く説得力のある提案をした」と評価した。ヴァージンのスカラー氏は「ベインの提案はヴァージンや従業員、顧客に最善の将来を提供するものだ」と歓迎する意向を示した。

ヴァージンの買収を巡っては複数のファンドが関心を示していた。デロイトは今月2日、最終的に買収提案を行う企業としてベインとサイラスを選定。22日、両社から法的拘束力のある買収提案を受けたと発表した。

サイラスは26日に出した声明で「(買収案の提出後に)管財人は電話やメールを返さず、提案を進展させるのに十分な関与がなかった」ため提案の取り下げを余儀なくされたと説明した。「管財人が誠意をもって建設的な協議の再開に合意するならば、買収提案を再提示する」とした。

ヴァージンは2019年6月期まで7期連続の赤字となっていた。かねての業績不振に新型コロナウイルスによる需要急減が追い打ちをかけ、4月に日本の民事再生法適用申請に当たる任意管理手続き入りを決めた。負債総額は約70億豪ドル(約5100億円)。

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