尾瀬への入山、安全確保を 遭難救助態勢整わず

2020/6/26 10:18
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登山者がいない尾瀬国立公園の尾瀬ケ原(6月上旬)=共同

登山者がいない尾瀬国立公園の尾瀬ケ原(6月上旬)=共同

福島、栃木、群馬、新潟の4県にまたがる尾瀬国立公園の入山制限が7月1日から解除される。福島、新潟からの登山ルートが新たに開くものの、営業する山小屋は半数程度にすぎない。携帯電話が通じないエリアも多く、遭難救助態勢が整っているとは言い難い。尾瀬保護財団は「自力で安全確保ができない人は入山を遠慮してほしい」と呼び掛けている。

群馬県片品村では5月21日、例年より規模を縮小して山開きの式典をした。群馬県側のルートは既に開通しているが、入山者は昨年に比べ大幅に減っているという。

尾瀬保護財団によると、20ある全ての山小屋は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自治体の休業要請に応じ、6月末まで営業を自粛。ビジターセンターや公衆トイレなども多くが閉鎖中だ。7月から営業を開始する山小屋も半数程度のため、緊急時の救助要員は例年よりも少ない。

財団の担当者は「心苦しいが、例年とは状況が違う。危ないと思ったら登山をやめる勇気も持ってほしい」と語った。

日本最大の山岳湿地帯である尾瀬一帯は、ミズバショウやニッコウキスゲなどの高山植物が見られる。公園内は木道で整備されたイメージが強いが、急峻(きゅうしゅん)な山道や岩場もある。ハイカーがけがをして動けなくなり、防災ヘリで救助されたケースも少なくない。〔共同〕

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