衛星でコロナ影響分析、温暖化ガスは減少 JAXAやNASA

コラム(テクノロジー)
2020/6/25 23:11
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が自然環境や経済活動に与えた影響について、人工衛星の観測データを使った分析結果を公表した。米航空宇宙局(NASA)や欧州宇宙機関(ESA)と協力し、中国や欧州で温暖化ガス排出量が減った傾向などが確認できた。

2019年2月の二酸化炭素(CO2)排出量(赤くなるほど多い)=JAXA提供

2019年2月の二酸化炭素(CO2)排出量(赤くなるほど多い)=JAXA提供

2020年2月の二酸化炭素(CO2)排出量(中国や欧州で昨年より少ない)=JAXA提供

2020年2月の二酸化炭素(CO2)排出量(中国や欧州で昨年より少ない)=JAXA提供

温暖化ガスの排出量は日本の観測衛星「いぶき」と「いぶき2号」のデータを使って分析した。中国や欧州の2020年2月の二酸化炭素(CO2)排出量は19年2月よりも少なく、3月は米国でも減少が見られた。ロックダウン(都市封鎖)などで経済活動が停滞した影響とみられる。

地球観測衛星「だいち2号」の画像データからは、中国の自動車工場で新車の駐車台数が大きく減ったことや、フランスの空港で多数の飛行機が駐機している様子などが確認できた。工場の操業や人々の移動が止まったことが表れている。

JAXAとNASA、ESAは気候や商業、水質など5つの分野で衛星データの解析を共同で進め、ウェブサイトで解析結果の公開を始めた。新型コロナが世界の自然環境や経済活動に与えた影響を客観的に分析する材料として、幅広い活用を見込んでいる。

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