大塚家具、一時27%高 会長人事を好感(話題の株)

2020/6/25 21:33
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25日の東京株式市場で大塚家具株が大幅続伸した。一時、前日比47円(27%)高の219円まで上昇し、約4カ月ぶりの高値を付けた。前日の取引終了後に、親会社のヤマダ電機の三嶋恒夫社長を会長として迎える人事を発表。ヤマダとの連携の強化で経営再建が進むとの思惑から個人投資家を中心に買いが集まった。

朝高後は利益確定売りが入り、終値は22円(13%)高の194円。値上がり率はジャスダック市場で6位で、売買代金は前日の30倍に膨らんだ。

7月30日付で、三嶋氏を含む4人がヤマダから取締役に就任する見通し。大塚久美子社長は続投する。両社は互いの店舗で家具と家電をあわせて販売することで連携を深めてきた。今回の役員人事案を受けて、「両社の提携店舗を増やすなど、さらなる相乗効果への期待が広がった」(松井証券の窪田朋一郎氏)。

20年4月期の単独決算(16カ月の変則決算)は最終損益が77億円の赤字。営業キャッシュフロー(CF)は69億円のマイナスと資金流出が続いている。業績低迷が続けば、ヤマダ電機が見放すとの懸念もあったことから、三嶋氏らが経営陣に入ることが安心感につながったとみられる。

ただ、22年4月期までに営業黒字または営業CFのプラスなどを達成できないとジャスダック市場の上場廃止基準に抵触する。家具と家電はともに購買頻度が低いため客数増につながりづらく、ニトリホールディングスなど低価格業態との競争も激化している。「黒字化に向けた具体策が見えないと上値は重い」(楽天証券経済研究所の窪田真之氏)との声が聞かれた。

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