時間の存在、切断の緊張 映画「あなたの顔」

アートレビュー
2020/6/26 15:30
情報元
日本経済新聞 電子版
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「郊遊(ピクニック)」(2013年)で、常識的な映画の枠をつき破る表現をやってのけたあと、ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)監督は、映画興行とはおさらばすると宣言し、美術館での上映用の短篇をもっぱら撮っていたが、18年のこの長篇でカムバックした。

「郊遊」以上に破格とも言え、ストーリーはなく、演技する俳優もいない。ただ人間の顔を撮っている。13個の顔が、見つめられる。ほとんどは老人である。

じっとキ…

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