殺菌剤残りエンジン不調に 豪機が関空着陸直前

2020/6/25 10:00
保存
共有
印刷
その他

運輸安全委員会は25日、昨年3月、関西空港に着陸する直前のオーストラリアのジェットスター航空ボーイング787で発生したエンジントラブルの調査報告書を公表した。燃料タンクの殺菌に使った薬剤の成分がエンジン内の部品に残った結果、2つあるエンジンで異常が起き、機体を進める推力が低下した。

結晶化した殺菌剤成分が残留物として付着した、燃料供給量を調整するエンジン部品=運輸安全委提供・共同

報告書によると、同社はタンクの腐食防止のため、飛行時間が200時間に達するごとに殺菌作業をしている。今回の機体はトラブル2日前の昨年3月27日、ニュージーランドで実施した。

殺菌剤は燃料と混合してタンクに投入。殺菌剤の割合が多いとエンジンが始動しなくなるが、整備士の証言では、もともとタンクに残っていた燃料と混ざれば規定通りの混合比となる量だった。

ただ殺菌剤を含んだ燃料との温度差やタンクの構造などから十分に混ざり合わず、殺菌剤の比率が高いままエンジンに入った可能性がある。殺菌剤には燃料に溶けない性質の成分が含まれ、燃料供給量を調整する部品に結晶化し、たまった。

トラブルは昨年3月29日夜、関空に向けて降下中、左エンジンで推力が8秒間下がり回復した後、右エンジンも推力が1分21秒にわたり低下した。そのまま関空に着陸し、けが人はいなかった。

〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]