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三菱重工、炭素「マイナス」へ実験 バイオマス発電で

排煙脱硫ユニットを調べるエンジニア(英ドラックス提供)

三菱重工業は24日、英電力会社ドラックス・グループが運営する世界最大のバイオマス発電所で、二酸化炭素(CO2)の排出を正味マイナスにする実証実験を9月にも始めると発表した。植物由来の燃料による排出抑制に回収技術を組み合わせマイナスにするもので、商用化できればバイオマス発電での取り組みとしては世界初という。

三菱重工傘下の三菱重工エンジニアリング(横浜市)のバイオマス発電向けCO2回収技術を、今年9月から2021年10月までの約1年間で実証する。植物由来の燃料を使うことによりCO2排出量を正味でゼロにするバイオマス発電に、排ガスからのCO2回収技術などを組み合わせ排出量を正味マイナスにする「カーボン・ネガティブ」と呼ばれる取り組み。

同社のCO2回収技術はこれまで火力発電などでは既に13カ所のプラントで採用済みだが、新たにバイオマス発電で実用化する。実証実験では関西電力と開発した劣化の少ない吸収液などを使って1日約300キログラムのCO2を回収し、バイオマス燃料排ガスへの適用性などを確認する予定。商用化後はまず米国や英国を主要市場とする考え。

実験場所となるバイオマス発電所を抱えるドラックスは、30年までにCO2排出量が吸収量を下回るカーボン・ネガティブ企業を目指している。グローバル企業では米マイクロソフトなどが同様の目標を掲げている。

三菱重工は石炭を使う火力発電プラントなどの事業を持つが、今回の取り組みなどを通じて同社の環境配慮策を低炭素から炭素「マイナス」へと一歩先に進める方針だ。

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