名古屋市役所から始まった小川仁志の「する哲学」
哲学者が考えていること(4)
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商社マンにフリーター、市役所職員。小川仁志(50)は、異色の経歴を持つ哲学者だ。原点には、自らが世の中を良くしたいという情熱と、生き方に迷った若き日に哲学に救われた経験がある。
専門は公共哲学。「みんなが関わる公の領域について、何が本質かを考える学問」だ。だが小川は「考えて終わりじゃダメ」とつけ加える。「公の領域をいかに良くすることができるか。実践法を考え、自らやってみるところまで視野に入れた...

「哲学者」と聞いて誰を思い浮かべるだろう。ソクラテス? アリストテレス? いや、哲学者は現代の日本にもいる。世の中で起きていること、社会が直面している問題を深く考え、よりよい生き方について、ヒントを与えてくれる人たちだ。私たちが複雑な世界を生きるためには、「ノウハウ」や「スキル」ではない、本当の「知」が必要だ。いま、哲学者が考えていることとは――。
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