独キュアバク、新型コロナワクチンの臨床試験開始

2020/6/24 15:50
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世界各地で新型コロナウイルスワクチンの開発が進んでいる=ロイター

世界各地で新型コロナウイルスワクチンの開発が進んでいる=ロイター

日経バイオテク

ドイツの新興企業キュアバク(CureVac)は、新型コロナウイルス感染予防のための「メッセンジャーRNA(mRNA)」と呼ぶ遺伝子を使ったワクチンの第1相臨床試験をドイツとベルギーで開始すると、17日に発表した。両国の規制当局が試験開始を承認した。同社は独自のmRNA技術を用いて2020年初めから開発に着手していた。

第1相臨床試験では、18歳から60歳の健常者168人を目標登録数としている。投与量は2~8マイクログラム(マイクロは100万分の1)の範囲で、安全性を評価しつつ最適な用量を決定し、ヒトにおける免疫応答の特性を解析する。

今回のmRNAワクチンは、新型コロナウイルスが人に感染する際に足がかりとするスパイクたんぱく質をつくるためのmRNAを利用し、免疫システムを強くかつバランスよく活性化するように設計された。ドイツのテュービンゲンにある同社の大規模製造施設で、脂質を主成分とする粒子の中に薬を包み込む「脂質ナノ粒子製剤」として生産し、第1相臨床試験薬として供給する。

なおキュアバクはこのワクチン開発に対し、官民連携でワクチン開発を推進する国際機関「感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)」からの資金提供を受けている。CEPIは19年末からの感染拡大を受けて、ワクチン開発を支援する活動を迅速化して直ちに資金拠出先を決定。米イノビオ・ファーマシューティカルズ、米モデルナなどとともに対象企業に選ばれていた。

(ライター 川又総江)

[日経バイオテクオンライン 2020年6月24日掲載]

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